85点【映画「ハッピー・デス・デイ」感想/レビュー】ホラーありコメディありサスペンスありの話題作

  • 11月 24, 2019
  • 11月 24, 2019
  • CINEMA
出典:映画.com

タイムループ×ホラーという新ジャンルを切り開く本作。
個人的には、続編の2Uと合わせて、2019年でもTOP5入るくらい面白かったなと思ってます。

本記事では、この作品が「こういう人におすすめです」ということと、感じたことを書き、結果としてこの映画を見て楽しむ人と、見たあとの楽しさを昇華できる場にできたらなと思ってます。

あらすじ


誕生日に殺された主人公が目を覚ますと再びその日の朝に戻り、自分が殺される誕生日を何度も繰り返すことになる姿を描いた新感覚のタイムループホラー。「ゲット・アウト」「スプリット」「ハロウィン」などホラー、サスペンス作品を数々ヒットさせているプロデューサーのジェイソン・ブラムが製作。イケてる女子大生で遊んでばかりのツリーは、誕生日の朝も見知らぬ男のベッドで目を覚ます。慌しく日中のルーティンをこなした彼女は、夜になってパーティに繰り出す道すがら、マスク姿の殺人鬼に刺し殺されてしまう。しかし気がつくと、誕生日の朝に戻っており、再び見知らぬ男のベッドの中にいた。その後も同じ一日を何度も繰り返すツリーは、タイムループから抜け出すため、何度殺されても殺人鬼に立ち向かうが……。

出典:映画.com

こんな人におすすめ

テーマは「タイムリープ×ホラー」ですが、ホラー色がすごく強いわけではありませんので、ホラーが苦手な人でも楽しめると思います。(逆にホラー要素だけに期待しすぎると、少しイメージとずれてしまうかもしれません。)

また、けっこういろいろな要素が入っていて、コメディ調はかなり強いですし、殺人犯が誰なのかという視点のサスペンス要素もありますし、キャンパスが舞台なので、学園ものの作品でもあります。

各要素が上手く絡んだ作品であり、基本的に広く人におすすめできるかなと思います。

この記事はネタバレになるような内容を含む感想・解説記事となっております。作品を未鑑賞の方はお気をつけください。

ホラー映画じゃない!?
いろいろな要素を複合した雑種映画


先ほども記載したように、この「ハッピー・デス・デイ」はホラー映画でなく、コメディ/サスペンス/学園/人間ドラマ/SFなど様々な要素が存在します。

洋画の学園モノで同じみのホームパーティももちろんありますし(昔から憧れです)、作中全体を通してコメディ感があります。そういう雑種?てきなバランスが心地よく、楽しめます。

個人的に好きなのは、ループすることがわかり犯人を捜していく際に、ポップな音楽とともに、髪をピンク色に染めたり、全裸でキャンパスを歩いてみたり。殺人シーンをポジティブな雰囲気で描き、そこに嫌な感じがないのが、この作品のいいところです。

イケてるビッチの人間ドラマに泣かされる!?


やはり一番の見どころは、いわゆるイケてる女子大生の「ツリー」の魅力じゃないでしょうか。

起きると知らない男性(カーター)の家で寝ており、カーターから頭痛薬を奪い取るやいなや、友達に悪態をつき、部屋を飛び出す。

地球温暖化の署名を求められても当然のように無視しながら、以前デートした男性に文句を吐き捨て、家の前で女性に眼を飛ばし、友人からの誕生日ケーキを捨てさり、婚約済みの学校の教授と不倫をする、超美人、それが今回の主人公「ツリー」。

そんな彼女が、変なマスクをした人物に殺されては、同じ日の目覚めるというタイムループにはまり、気が狂いそうになる現実にポジティブに挑んでいく姿に、徐々に心が惹かれていきます。

殺される日々の中で、徐々にツリーは自分を見つめなおします。毎日を繰り返すと、本当の自分が見えてくるという通り、自身がこれまで家族や友人にしてきた行為を改めようとします。そして、毎朝起きるたびに出会い、少しずつ人間性がわかっていくカーターに恋をします。

物語の終盤で、カーターにほしいものを聞かれ「明日」という答えは最高でした。

さいごに

まず、本作は至極のエンターテイメントです。
ただ、作り手からのメッセージを考えると、やはり「明日が来ることに感謝して、自分らしく生きよう」ということではないでしょうか。

しばしば、いつしんでもおかしくない世界だから、明日がくるかわからないから、後悔なく生きようということが語られますが、別の意味で「明日がこない」ハッピー・デス・デイの伝え方も秀逸ですよね。

本作の言語化しずらい、ハッピーとホラーのバランスみたいのを伝えたいのですが、特に文章で伝えるのが難しい作品だなと書いていて思いました(笑)