80点【映画「14の夜」感想/レビュー】何かを変える一夜

  • 11月 24, 2019
  • 11月 24, 2019
  • CINEMA
出典:映画.com

ネットフリックスで映画を探していて、ふと見たくなり本作を視聴。
どうやら「百円の恋」の脚本家足立紳の監督デビュー作のようです。
1980年代を舞台にした作品ということで、映像に懐かしさがあふれており、見てみました。

本記事では、この作品が「こういう人におすすめです」ということと、感じたことを書き、結果としてこの映画を見て楽しむ人と、見たあとの楽しさを昇華できる場にできたらなと思ってます。

あらすじ


あらすじは以下の通りです。
あらすじって粗筋と書くことに最近気づきました(笑)

1987年の田舎町を舞台に、性への妄想を膨らませる中学生たちの姿を、バカバカしくも真面目に描いた青春劇。町に1軒だけあるレンタルビデオ屋でAV女優・よくしまる今日子のサイン会が開催されることを知ったタカシら4人の中学生は、まだ見ぬ女性の胸への憧れに駆り立てられる。主人公タカシ役はオーディションで選出された新人の犬飼直紀が演じ、光石研、濱田マリ、門脇麦、和田正人、浅川梨奈(SUPER☆GiRLS)、健太郎らが共演する。

出典:映画.com

こんな人におすすめ


あらすじにあるとおり、思春期真っただ中の中学生を題材にした作品です。映像も1980年代を彷彿とさせる感じで、僕もかなり自分の中学生の時を思い出しエモくなりました。
なので、そういうノスタルジーを感じたいようなときに是非見てほしいです。

コメディ感はありますが、個人的にはそこよりも、思春期の男の子の感情の機微が本作の見どころだと思っておりますので、コメディ目当てだと少し退屈してしまうかもしれません。

あとは、ヒロインの浅川梨奈さんがかなり作風にあったビジュアルで、かわいいのでそこも見どころの一つです。

この記事はネタバレになるような内容を含む感想・解説記事となっております。作品を未鑑賞の方はお気をつけください。

これが中学生だなああ

本作で一番気に入っているのは、中学生のリアル感。
「こういうのあったなー」というシーンがあふれています。

冒頭のシーンで、タカシがめぐみの胸元を見るシーン。ああいう、ふいに女性の肌や下着が目に入ることって特に学校とかでもたびたびあります。一瞬見入ると、女性がこちらを向き、同時に目をそらす。当時は「あぶねー」なんて思ってましたが、女性からしたら見ていたのはバレバレですよね。そういうのが一気に冒頭のこのシーンで思い出せました(笑)

あとは学校内での無意識下で決めつけているカースト。ヤンキーなあいつは、既に経験済みなんだろうなとか、地味だけど意外と裏でガツガツ女子にアタックしているあいつも以外とやってそうとか。
言語化できないのですが、そういうカーストとかレベルづけみたいのを自分の中でしていて、それがたまに抜かれたりしていて、焦ったり。タカシが廃車のトラックで不意に仲間に言った言葉がまさにそれです。

そもそも、 よくしまる今日子のサイン会が開催される みたいなどこが発信源なのか、本当にわからない噂に踊らされたり。とにかく当時あったなーという絶妙なニュアンスのことが多すぎて、映画見ながら昔を回顧したりしちゃったり、しかも回顧する暇があるくらいに映像はスローテンポだったりと、そんな感じでした。

一夜の出来事や選択で世の中の見え方が変わる


タイトル通り、一つの夜に、タカシの周りでいろいろなことが起きます。
家族周りでは、姉が婚約者をつれてきたり、その際のお父さんがあまりにも不甲斐なかったり、お父さんもオ〇ニーをすることがわかったり。

友人関係でも、竹内がハブになったり、ミツルと仲良くなったり、ミツルのおかげではじめて性行為を目の当たりにしたり、ミツルのカミングアウトがあったり(笑)

一番は、終盤で、金田と一緒に先輩のヤンキーに立ち向かうところかなと思います。あれによって、めぐみとはさらに険悪な感じになり、金田との関係が変わったり、先輩に目をつけられます。

ただ、一番はタカシの心が一番変わったでしょう。
今までやらなかったり、怖いと思っていたことが、そう思わなくなり、世界がまるで違って見える。
だから、タカシは最後笑ったのではないでしょうか。

中学生のころって、本当にそういう機会があって、その選択で将来が大きく変わります。
自分はどちらかというと、そのような機会に、タカシのようになれなかったタイプですが、あの選択をとっていたらどうなっていたんだろうと、改めて思わされました。

さいごに


自分はわりと田舎の方で育ったので、こういうことあったなと感じるシーンが多かったです。(育ったのは2000年代ですがw)

過去にすがったりするつもりはありませんが、14の夜戻りたいと少しだけ思いました。